2024年12月24日、株式会社アットウェアは創設から丸20年を迎えました。 これもひとえに、非常に多くのお客様、パートナー様のご支援と、社員とその家族の努力の賜物と思っています。 皆様にあらためて御礼申し上げます。誠にありがとうございます。
20年を迎えるにあたって、創設からのことをふりかえってみました。 まぁ我ながらいろんなことをやってきたなぁと、そしてこれは決して私一人でなしえたものではもちろんなく、多くの仲間たち、社員、特に創業者であり共に取締役を務める重田、松舘、北野の功績であります。仲間たちとともに歩んできた道は、決して平坦ではなく、むしろうまくいかないことばかりの険しい道でした。ですが、今思えばそのすべてが本当に楽しい日々でした。重田、松舘、北野、そして多くの社員のみなと20年ともに過ごせたことに深く感謝しています。
20年というと、人間だと生まれた子どもが成人を迎え、社会的にも自立する年でもあります。生みの親である私たち創業者が何よりも大切な我が子、アットウェアとどう関わっていくのがよいかをずっと考えていました。
アットウェアは創設間もないころから「システムで人々をしあわせにする」をミッションとして掲げておりますが、祖業であり、本業でもあるSI、受託ソフトウェア開発において、「システム」とはすなわち「コンピュターシステム」であり「ソフトウェア」であります。わたしたちが開発したシステム、ソフトウェアを使ってくださる多くの人々がしあわせになっていただけることを夢見てミッションとして掲げました。一方、「システム」という単語には「相互に影響を及ぼしあう要素から構成される、まとまりや仕組み」という意味があり、いつのころからかコンピューターシステムに留まらず、「仕組み」によってより多くの人をしあわせにすることを目指してまいりました。 本業のSIは、私たち取締役が先頭に立って引っ張る体制から、自律した組織体制、経営体制への移行を進めてまいりました。現在は、社内カンパニー制をしき、株式会社アットウェアの下にSIカンパニーとして事業推進、経営を進めています。私たち取締役はSIカンパニーには属せず、すなわちカンパニーの経営、事業には直接的には関わらず、サポートとコーチ役に徹しています。SIカンパニーの若いリーダーたち、執行役員が中心となって、ただしわたしたち取締役に替わって執行役員だけで経営をするのではなく社員誰もが経営、事業に関心をもち、積極的に関わっていく運営を行ってくれています。苦労も多く、決してすべてが順調とはいきませんが、様々な経験と学びを重ねながら取り組んでいる姿を頼もしく思っています。
一方で、そのSIカンパニーと並んで、いくつか異なる事業の展開を進めてきました。現在は事業子会社として、株式会社未来シェア、株式会社函館ラボラトリ、株式会社zabuton、atWare Vietnam Co. Ltd.を設立、またシリウスビジョン株式会社様と共に株式会社UniARTSで恊働させていただいたいます。 あらためて言うまでもなく、現代においていかなるビジネスも、そのプラットフォームとなる IT なくしては成長も成功もなしえません。そのIT、システムを開発するチームをSIカンパニーとして有するということは、株式会社アットウェアとそのグループにとっての大きな強みであると考えています。手前味噌で恐縮ではありますが、アットウェアの社員たちは本当に優秀で、すばらしいシステムを生み出せるエンジニア、チームだと自負しています。 ただ、いいかえれば、いかにシステム開発能力が高くとも、それがビジネスと繋がり、社会に価値を届けられなければただの独りよがりでしかありません。だからこそ、これまでも様々な方々と繋がり、協働し、それがいくつかの事業会社、関連会社となり、新たな社会価値の創造へとつなげてまいりました。
先日の弊社20周年記念イベントでは、基調講演として三名の方にご登壇いただき、これまでの私たちの取り組みの一端と、それぞれのご専門分野での先進的なお話しを伺う機会を頂戴しました。私たちも引き続き、そんな先進的な未来に、より一層の社会的価値を生み出していくパートナーとなれるよう努力してまいりたいと思います。
また一方で、私たち取締役と社員は、いまココ、現在の株式会社アットウェアとそのグループにとどまらず、様々な方とのコラボレーションを強め、これからも新たなビジネスの創出に積極的にチャレンジしていきたいと考えています。 これまで大変お世話になってまいりましたお客様や関係者の皆様はもちろんのこと、これからの未来ご縁あって、あるいはたまたま偶然居合わせた人たち、企業様とご一緒できること、チャレンジできることを楽しみにしています。
私個人としては、コロナ禍にベトナム人の仲間たちと設立したatWare Vietnam Co., Ltd.の事業にここ数年は深く関わってまいりました。当初は日本で優秀な人材を採用しチームを作ることがますます難しくなっている状況を鑑み、ベトナムで理想のチームを作ることを目標に日本のお客様に開発体制を提供してまいりました。現在は、アットウェアとグループ全体の事業の拡大、ミッションである「システムで人々をしあわせにする」に基づいて、世界中のより多くの人々をしあわせにできるよう、日本に留まらない事業の展開を図っています。まだまだ人数的には小さな組織ですが、理想に近い開発チームに育ちつつあり、また日本以外のお客様との恊働も少しずつ広がりつつあります。 日本の株式会社アットウェアともども、世界一の開発チームと言われるような組織を目指していきたいと思っています。
20年を経ましてもまだまだ小さな組織、チームであります。SIの事業におきましては、これまでのお客様とのより一層の関係を強化してまいり、お客様のビジネスの成功に貢献できるよう、ご期待に応えてまいりたいと存じます。
引き続き、皆様からのご指導、ご鞭撻を賜りますよう、心からお願い申し上げます。
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